助詞や助動詞、活用、文と節と句…。中学や高校の時は興味深いなんて微塵も感じることもなく、退屈にさえ思っていた国語。社会人になって40年が経ち、今、学び直しています。
言葉のプロの端くれになって、それなりに学ぶことはしていたつもりですが、それはアクセントだったり、敬語だったり仕事に直結したものが中心だったと思います。
大きく環境が変わった今年、ここ5年ぐらいずっとやりたいと思っていた「言葉の学び」を始めました。
まずは「放送大学」での学び。前期は「日本語らしさとは何か」、後期の現在は「言語研究法」をオンラインで受講しています。「言語研究法」では様々な「言語学」の分野を学んでいます。「音声学」「音韻論」「形態論」「統語論」「意味論」「語用論」などなど。言語をこんな多方面から研究していることさえ知りませんでした。
「音声学のような」ものはやっていましたよ。だって新人アナウンサーの研修もやっていたのですから。でも、それは自転車の乗り方でいうと「(ざっくりと)乗れるか?」みたいな乱暴なスタートだったような気がします。破裂音も摩擦音も破擦音も出せたらOKみたいな程度でした。音を作る場所や音を作る方法から理解していくことを私は教えていなかったのです。
また以前にも書いた「連濁」も、私自身が説明できなかったのが今思えばとても恥ずかしいことだったなと思います。


そして10月からは「大分大学の公開講座」を受講しています。教養科目の「日本語学」を日本人学生、留学生と共に受けています。指導してくださる坂井教授は日本語教育がご専門で、大分大学国際教育推進センターのセンター長でもいらっしゃいます。

例えば、何気なく音にしている「ん」。日本語を母語とする私たちの多くは「ん」はひとつ…と思っていると思います。でも実はそうではなく、例えば次のスライドのように、「ん」は様々に異なる音で発音されているのです。今まで考えたことなかったのです。(細分すると6つあります。)


白も200色あるんですから(!)、「ん」の音の出し方が6つある、その違いを知ることは私にとってとても新鮮なことでした。週に一度若い人たちの感覚に刺激を受けつつ、キャンパスライフもどきを楽しんでいます

それから…高校の時からずっと使ってた「総合国語辞典」(大分県高等学校国語教育研究会編)もこのタイミングでアップデートしました。私が持っていたのは第3版。現在は第7版。時間のある時にめくっています。

白首窮経(はくしゅきゅうけい)…「歳をとって老いるまで学問に精を出すこと。」「白首」は白い頭という意味から、白髪頭のおじさん(お爺さん)のこと。ワシのことやないかい!